『示唆に富む数々の言葉が収録されています』
2005年に文化勲章を受章したクリスチャン医師である著者が、死を間近に控えた患者やその家族との交流を通じて「人生」の意味を学びとろうとする日々を綴った本で、患者や先人たちが遺した示唆に富む数々の言葉が収録されています。
この本は1991年4月から1995年3月にかけて「生き方を学ぶ」と題して月一回、日本基督教団出版局の『こころの友』誌に寄稿したエッセイに加筆し、また新たにいくつか加えたものです。
本書に収録された言葉の中から気に入った言葉を2つ以下に紹介させていただきます。
「愛するとは、けっしてたがいに見つめ合うことではなく、いっしょにおなじ方向をみることだ」
「あなたがたの会った試練で、世の常でないものはない。神は真実である。あなたがたを耐えられないような試練に会わせることはないばかりか、試練と同時に、それに耐えられるように、のがれる道も備えて下さるのである。」の「耐えられないような試練に会うことはない」という部分。