『豊富な写真が魅力』
中東やアフリカ北部がヨーロッパと非常に強い関係で結ばれていることに驚きました。政治的には離れた感覚ですが、文化はいやでも密着していくんですね。ヴァイオリンが中東で民族楽器になっていたりすることにも驚きました。一方で、ヨーロッパより厳格な音程感覚にも驚かされます。微分ピアノなど、西洋音楽の楽器では表現できない音を表現しようとしたのでしょう。
紀行文なので読みやすいです。そして、楽器や現地の写真が白黒ですが山のように載っているのが見てて楽しいです。戦争で破壊されてしまった町の良き時代の風景も出てました。中東や北アフリカのイメージが変わる本です。