『グリーグの叙情性を示した弦楽ファンには嬉しい1枚』
グリーグは”2つの・・・”という表題の曲が好きだったらしい。
北欧の透明感を持つ佳曲ばかりで、そこはかとない異国情緒と自然を満喫できる。
ハイライトはやはり有名な組曲「ホルベアの時代から」で、バロック期の様式にのっとった舞曲が楽しい。
ネーメ・ヤルヴィは手兵のエーテポリ交響楽団から淡い響きを導き全体的に成功しているが、部分的に硬質なところが硬直を感じさせてしまうところが惜しいところである。
全体の出来からは瑣末なことではあるが・・・