『面白いんですけど...』
まず、主人公はナオジで、カミユとルーイとのからみが多いです。
エドは後半から、オルフェは本編では全く出てきません。
(あとがきにショートストーリーが載っているだけです)
毅然としたナオジも素敵ですが、本作の迷ったり悩んだり
しているナオジも人間味があっていいなと思います。
さすがに主人公なので出番は多いですが、真の主人公はルーイじゃないでしょうか。
ルーイは「(実はわざとなんですが)言葉が少ないために誤解されるけれど、
本質を見抜く確かな目を持つ、人の上にたつべき人」という風にえがかれていて、
もおクラクラ☆するほどかっこいいです。
ルーイとナオジがお好きな人は、ぜひ読んでみてください。
それに比べると、カミユが子供っぽくて神秘的なイメージは皆無です。
エドはコメントできるほど出番がないですし、オルフェにいたっては出番なし(^_^;)
ファンのため(というか作者の言い訳として?)最期に載っている
ショートストーリーもナオジとルーイがらみの話で、
オルフェらしさの感じられるようなものではないと思います。
でも一番気になるのは、それぞれの出身地などゲームの設定と違う部分があることです。
ゲーム、アニメ、マンガ、小説と様々なメディアで展開しているわけですが、
世界観や設定は最低でも統一するべきではないでしょうか。
それがメディアミックスというものではないのですか?
キャラのプロフィールに関することなので、「小説は自由な設定で」などと言われても、
ちょっと納得できにくいんですけど(^_^;)
なのでひとつ減点で☆4つにしました。