『いつも根と翼をもって生きていきたい!』
「田口ランディのコラムマガジン」で書かれた文章を中心に、2000年〜2001年のランディさんの動きにまつわるさまざまな事柄が、とてもピュアで、でも深みも感じさせてくれるエッセイ集にまとめられています。
メールマガジンに掲載された文章も、かなりリライトされたり後日談が加わっているので、既読の方にもお薦め。
「根をもつこと」…自分のルーツや確固たる足場を意識して生きること、と「翼をもつこと」…イメージを飛翔させて自由に生きること。
既存の哲学や宗教には激しい胡散臭さを感じつつ、人、自然、言葉の持つ無限の力に惹きつけられている、そんな根も翼も意識するランディさんだからこそ、軽薄vs重厚の二元論を打ち破って、広い人気を博しているのはないでしょうか。
私は、最後の「言葉の呪い」についてのトピックが非常に興味深かったです。誰かの言葉がいつの間にか自分を支配している…そういうことが多いと思うから…。誰にでもあることかもしれませんが、ランディ流にくくり出されると、まさに目からウロコです。
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