『「思想への共感」と「共感の瓦解」の書』若き日のルー・ザロメが、自由主義者パウル・レーや哲学者ニーチェと交流を持ったのは、思想に対する共感からでありました。三人の「自由」というものへのあこがれは、しかし、あまりにも異質なものでありました。二人の天才(ルーとニーチェ)と一人の秀才(レー)の真摯な交流には、心打たれます。