『三人』
それぞれの悩みからバックグラウンド、人間関係まで。
それらは人に対してあまり言うこともないし、三人ともそういうことを人に言うタイプではない気がするが、この対談！？にあたり結構深くプライベートな話まで突っ込んで話している気がします。時や場所がそうさせたのだと思います。三人の対談の雰囲気が、ちょっと奇跡というか、ある種、久しぶりに店で同級生に会ったときに感じる偶然的な、「本が生まれた」というような雰囲気を感じがしました。

内容としては、それぞれの業界や生活の中でのおかしいなと感じていることや、才能のある方の紹介や雑談。（僕は甲野さんを知っててこの本を読んだので、野口裕之さんや梶川泰司さんのこともちらっと語られていた。まだ、甲野さんは韓氏意拳に出会う前のようでそれについては一切触れられてなかった。）

三人ともしっかりと自分をもち、社会で活躍もされていると思うが同時に、内省的な部分の話も多くあった。思春期や悩みを抱えて生きづらさを抱えている人には進めたい本である。（といっても決して元気が出るとか、やる気をだすとかいう類いの話ではない。）

繰り返しになるかもしれませんが、三人の方々の経歴とかいうよりも、その人生の流れやその中で感じてきた事、感じる事など、バックグランドや思想（というと大げさか！？）に触れられる本ではないかと思います。