『過去を完了し、未来(=本来の自分)を生きるために』
私は本書を図書館で見つけました。
子どもの頃に周囲の人間や社会から与えられた様々な状況や言動により、人は自らを規定していきます。
しかもその「規定」は、その人の中に延々と生き続け、もはや一人前の大人であるその人を、エンドレステープのごとく縛り続けます。
まずはその「規定」に気付くこと。
そのルーツを探り、一人前の大人である自分の手で完了すること。
そして、本来の自分を活かすような新しい「規定」を取り入れて、その通りに生きること。
大まかに書けば、本書に記されたアプローチは、そのようなものです。
NLP(神経言語プログラミング)のワークにも通じるものがあります。
できるだけ、静かに自分の内面を探求できる環境/状況を用意して、
ひとつひとつのアクティビティを丁寧に取り組まれることをおすすめいたします。
なお、本書の評価を★ひとつ落としたのは、日本語訳が不自然だと思える箇所が多々あったからです。
文章自体は読みやすくていいのですが、文末に妙な体言止めが多いのは気になりました。