『20世紀後半のインパクトある美しい論文集』
下巻では、ベトナム戦争終期1972年の中国と日本の相互認識論文(No16)。(文化大革命後の中国の静かな変化について(No17)。1987年に書かれた(No18)ウォルフレンの日本問題(No18)(この論文の中で著者は官僚いじめのちょっとした処方箋を提示、またこれに対して中曽根には最大限の評価をしている。)1992年にかかれたブレジンスキーの冷戦の歴史に関して(No21)。あの有名なハンチントンの文明の衝突(No22)がありどれもとても面白い。日本人として最も感銘を受けるのは(No23からNo25)までの論文で深くは言及するのは避けたいが、7,8年前に書かれた論文であるにもかかわらず今二十一世紀日本がおかれている問題点と重なる部分が多く、これらを書かれたサラモン氏、マシューズ氏、ローズクランス氏、には畏敬の念すら覚える。現代の日本人の知的好奇心を満足させてくれる、すばらしい本です。日本も補助金削減や規制緩和と小さな政府を目指す方向にも検討を進めてみてはいかがですか?政府が行うことには限界があるのですから。