『シュタイナー教育を援護』
「シュタイナーは霊能者です。ゲーテの研究をして、ナチスドイツと対立し1925年に亡くなりました。スウェーデンボルグや宮沢賢治みたいな人です」と説明するのを常としている私である。しかし、日本ではシュタイナーは「シュタイナー教育」という名前のオブラートに包まれていて、霊能という点は紹介されることが少ない。
著者の雁屋哲さんは個人の信条として、宗教や霊魂については理解不能であるとして、霊能者としてのシュタイナーを支持しない。だからこそ、信用できるともいえるが、シュタイナー教育がカルトではないこと、4人の子どもの教育としてふさわしいものであったことを強く訴える際に、ふつうの日本の人たちにうまくことばが伝わるかも知れないと感じた。
数学の美しさが伝わるノートが写真で載っていますので、書店でまず眺められるとよいかもしれません。 2009.8.26読了