『本当は若者にこそ聞いてほしい』ギドンのピアソラアルバムは、ヴァイオリンのボウが日本刀に感じられる一瞬がある。 本アルバムにもやはりあった。 トラック7、天使の協奏曲、第一楽章中間、サビの入り(カデンッア、というのですか協奏曲では) 長く長く伸びる、叫びのような音は、 若者が、長いトンネル内をバイクで命がけの最高速度に挑戦するかのよう。 スリル、危険、快楽、喜び、若者のあこがれる心情がここにあります。