『幼年期の終わりの裏面に』作品のコンセプト自体は本格SFを期待させるものだが、主人公を未だ成長過程にあるような若輩者にした時点で本格SFへの道は閉ざされている。 SF的な驚きは少ないが、エンターテイメント作品として面白く読める。 もっと、かっちりしたものをというかたはクラークの「幼年期の終わり」をどうぞ。 本作品への私の印象は「幼年期の終わりの裏面に映像的な描写を盛り込んだエンターテイメント作品」という感じ。